【出産レポ】切迫早産からの誘発分娩

妊娠・出産

2023年4月に次女を出産。長女の時とはまったく異なる、想像もしていなかったものとなりました。
こういった出産レポを読まれるのは主に出産を控えた方かと思いますが、何か少しでも心構えの一助になれば幸いです。

今回の出産はざっくりいうとこんな感じ。

  • 切迫早産で29w~35wの1ヶ月半入院
  • 39wの健診で子宮口4cm→墜落出産を避けるため入院&誘発分娩に
  • まさかの誘発分娩1日目で産まれず。2日目に人工破水から約40分でのスピード出産

以下、詳しく記録していこうと思います。

切迫早産で1ヶ月半入院

長女の時も1週間安静入院したのですが、今回は1ヶ月半。24時間点滴に繋がれての入院となってしまいました。
何が辛いって長女に会えないこと。初めは薬飲んで自宅で絶対安静するのでと入院拒否していましたが、それでも子宮頸管が短くなってしまったので、さすがに不安になり泣く泣く入院決意。コロナの名残もあって子どもにも会えない、暇、身重でだるいと、精神的に堪えました。

無事に退院と思ったら…

35wを迎えて無事に退院!開放感はさることながら、長女との再会で泣きました。娘はぽけ〜っとしてましたがw

陣痛いつかなーと怯えていると、39wの健診で
「子宮口がすでに4cm開いてますね」

前駆陣痛も特になく、確かに夜寝る時になんかお腹が張ってる?気にしすぎ?くらいの違和感で、痛いとか変わったことはなかったのですが、いつの間にか4cm。痛みもなく進んでいることにラッキーと思いつつ、気づかないうちに進んで病院に間に合わなかったらどうしようという不安がありました。先生にも、前回もスピード出産だったし、もしお家で急激に進んで病院に間に合わず、自宅や車の中で出てきてしまったら墜落出産のリスクもあるので、入院して誘発分娩にした方が安心と提案されました。

突然の陣痛促進剤を使った誘発分娩の提案で驚きましたが、夜中に陣痛が来て間に合わなかったらどうしようという不安は自分でもあったので、家族とも相談して誘発分娩にすることに。 それでもどんなものか不勉強すぎて誘発分娩のレポを読み漁りました。

はじめての誘発分娩

まったく予想もしてなかった誘発分娩。
薬を使ったら急激に痛くなるのではと不安もあったけど、先生たちが私の状態を見ながら徐々に追加してくれたので大丈夫でした。むしろすぐ産まれると思っていたのに裏切られ、今日も産まれないんじゃないかと不安に襲われることに…

以下、時系列で具体的な流れを記録します。

前日

午前の健診で入院を勧められ、一度荷物を取りに帰宅。夕方再度病院に来て入院。
大部屋だけど運良く1人。夕食取り、NSTつけ、就寝。

誘発分娩1日目

いよいよ誘発分娩開始。
前回スピード出産だったので、先生も助産師さんたちもみんな昼頃には産まれると思っていたが…

6:00 起床。体温やNSTチェック。

8:00 朝食。その後の診察で子宮口6cm。

9:20 分娩室に移動し、点滴準備

10:00 点滴開始。少しずつ追加していくため初めは12ml/hから。特に変化感じず余裕。暇。

10:30 1段階アップ。24ml/h。張りを感じてもNSTでは80くらいまで。はち切れそうではあるが、痛みはなし。(NSTという機械をお腹につけ0~100で張りの強さをみている。陣痛の波がくるとこの数値が上がっていく)

10:50 50くらいまで上がる。痛みなし。だんだん張ってくるといいぞいいぞーとなり、もはや早く陣痛きてほしいと思って恐怖心があまりない。

11:00 もう1段階アップし36ml/h。74くらいまで上がる。生理の時のような、軽い腰痛を感じ始めた。30分ごとに血圧測定。

11:15 56。軽い腰痛。波が10分ごとと規則的にはなってきたが、痛みこんなもんではなかったはず…

11:19 70。腰痛が少し強まり、下腹部にも違和感。ただ激痛ではない。

11:45 80。助産師さんが腰を温めるやつ持ってきてくれたおかげかだいぶ楽に。

12:00 昼食。普通に食べられる。

12:34 薬増加。72ml/h

12:53 腰痛いけど、助産師さんがさすってくれたり温めてくれてるおかげで耐えられる。このままの痛さで終わってくれたらいいけど…まだまだだとしたら嫌だな…赤ちゃんの動きによるのか下腹部もなんか違和感。うねうねする感じ。

13:00 薬追加84ml/h。間隔が遠のいてきたから、陣痛促すため足湯をする。

13:30 3,4分間隔くらいに戻ってくる。腰も痛いし、お腹もちょっと痛くなってきた。座ってるのもお尻痛くなってきて立って動いてみる。

13:45 気づいたら薬96ml/hだった

14:10 まだ出てくる気配なし…お腹前側も少し痛くなってきた。座ってあぐら体制になってみる。ちょっと眠い。波が来ても今までよりは痛いけど、耐えられちゃう。

14:39 まだまだ気配なし。薬ももう入れられるMAX量になっているらしいが…

15:00 内診してもらうが、今朝と変わらず子宮口6cm…先生いわく胎胞が張って、それがクッションになりなかなか頭が降りてこられないらしい。薬ももうMAX120ml/h量まで入れているけど、なかなか進展しない状況。これ以上無理に続けて私の疲労が溜まり限界を迎えた状態で分娩に入ったら、分娩異常につながる可能性もあるから、今日はもうストップ。明日の朝、また違うお薬を試すことに。今日会えると思ったのにがっかり。

ただ救いは、痛みがそこまで辛くなく、耐えられる程度だったこと。なんかこれなら乗り越えられそうな感じを掴んだし、むしろ痛みよ来いモードになったから、いい予行演習になったかもw

1時間くらい薬が抜けるまで、おやつ食べながら分娩室待機。波は100で来てたけど耐えられる痛みだったし、だんだん間隔も空いてくる。

16:00 夜中陣痛きたらあっという間だからと分娩室隣の陣痛室に移動。シャワー入る。

18:00 夕食。一息つくと意外と疲れていたんだと体の負担を感じる。疲労?で背中が痛い。

拍子抜けとこのまま明日も産まれなかったらどうしようという不安から部屋の中をうろうろ歩き回って悪あがきする。今日は赤ちゃん出てきたくなかったんだなーと自分に言い聞かせ、いつ来るかわからぬ陣痛に備えて22時就寝。

誘発分娩2日目

5:45 やはり疲れてたのかぐっすり眠れた。目が覚めると隣の分娩室から他の妊婦さんの叫び声が聞こえて震える。

6:00 起床。体温チェックなど。子宮口は変わらず6,7cm。

8:00 朝食。今日の流れの説明を受ける。朝一で先生が手術のため、11時から点滴再開。

9:00 陣痛室で待機。ぐるぐる歩き回ってみたり、誘発分娩のレポを読み漁ったりして心の準備をする。夫が立ち会えそうなので11時に病院到着、抗原検査、陰性なら分娩室にきてもらう段取りで各方面調整。

10:45 分娩室へ移動

11:09 昨日とは違うお薬で点滴開始。夫病院到着し、抗原検査の結果待ち。

11:42 薬増加。変化特になし。一方、夫の検査結果が怪しいかもとの連絡。え、どういうこと笑。一気にメンタル不安定になる。

11:52 60まで張る。耐えられるが痛みあり。

12:03 まだ波は来ない。陣痛促そうと部屋中歩きまわる。なぜか足が取れそうになる。

12:10 夫、無症状だがまさかの抗原検査陽性。もちろん立ち会い中止。
なんでこのタイミングなんだと張り詰めていた糸がぷっつんと切れて涙が出てくる。助産師さんに慰めてもらう。

12:45 点滴で閉塞ではじめ、針のところもちょっと痛いから反対の手に交換。お昼ご飯食べる。
隣の人がまだ産まれてなくて、ずっと叫び声が聞こえてきてて、夫も来れないし、もういろいろあいまってメンタル崩壊。泣く。笑

14:30 変わらず規則的に波は来るものの、昨日と同じような感じ。

15:00 先生の診察。胎胞が厚くてクッションになりこのままだと進まないから破膜しようと言われる。突然のことで、羊水なくなるけど大丈夫?それでも進まなかったら帝王切開だけどそれは怖いと、判断力もなく踏ん切りもつかず。もう少し様子みたくて薬MAX入るまではがんばりたいとお願いする。

15:45 多少痛さ増してきたものの、だんだん耐えるのも疲れてきた。逆に薬増量されて、痛みだけ増していったらどうしようと不安に。助産師さんから、破水することでお産が進む作用?が強まると言われ、やはりさっき破膜して貰えばよかったと後悔する。ダメ元でやっぱり今から破膜してくれませんか…と聞いたら、次先生が来られるのが17時くらいと言われ絶望。あー素直に先生の言うこと聞いておけばよかったと後悔してると、点滴無くなったタイミングで先生に来てもらえることに。思わず神様と言ってしまう。

16:30 先生来てくれて破膜。膜に穴を開けること自体は全然痛くない。むしろ内診の方が痛い。

破水した途端、今までのとは比べ物にならないくらい痛みが増した陣痛に。お腹のほうまできゅーっと痛くなる。こりゃ産まれるぞ!と希望を持ったのは一瞬。これまでと比にならない激痛に襲われすぐ悶える。すぐに進んで嬉しいけど、苦しみに落とされた後悔もあり。3,4分間隔でくる波。ピークの時間も長くて、1分くらい続く。これまでは息吐くことを意識して無になれば耐えれたけど、吐くことさえ苦しい。はんなりママさんの陣痛ポーズをとりながら耐える。確かに多少楽な気がする。しっかりと肛門に全体重かけることがポイントだけど、痛さで前のめりになっちゃう。そこを耐える。息も吐きたいけど、痛さで逃げたくなる。ヒーリングとしてイルカ映像流れてるけど、イルカどころじゃねーと心の中であたる。

あとこれ何回続くの…と絶望。助産師さん曰く1時間くらい。そんなに無理だよーーと思っていると、急になんか出てきそうな感覚が強まってくる。この陣痛終わったら内診しますねと助産師さんが言っている間に…赤ちゃんの頭が出てきた。
産みたいと叫ぶ私。ヘルプを呼ぶ助産師さん。
急いで分娩体制取りに入り、息吐いてーと言われるが、痛すぎて混乱状態。どうやっていきむかわからなくなり、上手くできてるかわからないけど、褒めてくれるから頑張る。頭出たらいきまなくても勝手に出てくると思ったら、肩がつっかえてなかなか出てこない。最後にもう一回頑張っていきむ。

17:12 無事3500g超えの次女誕生。はー終わったというのと、最後の肩つっかえが痛すぎて、本当に終わった感覚がない。ただ赤ちゃんが無事に泣いてくれて、終わったよーと言われ、赤ちゃんを見たら、はーー終わったんだーーとちょっぴり開放感。あと無事に会えたことに感動。

ただそれもほんの一瞬。胎盤出すのと、先生の内診と、肩出す時に裂けてしまった会陰の縫合タイムが辛い。もう苦痛から解放されたいのに地味に痛いのが続き、耐える元気もないから、大人気なく痛い痛いと騒ぐ。

やっと処置が終わり、力抜いて放心状態。
何もしたくない。何も考えられない。ただぼーっとしていたい。
そこから2時間ほど分娩室で休憩。

夕飯も出てきて、回復のためにも食べなきゃと思いつつ、食べることにも疲れ、食べられるものだけ頑張って口にする。

前回トイレ行ったあと貧血で倒れ車いすで運ばれたから、助産師さんとゆっくり慎重にいく。

20:00 個室へ移動。疲れているはずなのに、ハイになって寝るモードじゃないから夫と電話で1時間半くらい話す。まだまだハイで眠気が来ないけど、寝られる時に寝とかないと明日から慢性睡眠不足だから無理やり就寝。

まとめ

1ヶ月半の入院や、2日間かけた誘発分娩とまったく予想してなかった展開となり、メンタルにくる出産でした。第一子と第二子でもこんなに違うから、本当に出産は千差万別。だけどやっぱり壮絶なんだと改めて思いました。

妊娠・出産を経験すると、人体ってよくできてると感心することが多々あるけど、ここまで進化したなら、あともう一歩、もっとするんと産まれてくるように人体の仕組みを進化させてください…と思うのでした。

長々と最後まで読んでいただきありがとうございました!

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